
航空業界の外資系企業で働く元公務員のわびさん(@wabisabist)です。詳しい自己紹介はこちら!
自衛隊から転職したい人は、実際に転職した人のその後が気になると思います。
私は幹部自衛官として10年ほど勤務し、30代で田舎の市役所に転職しました。
実際に自衛隊から転職したら、後悔したこともあります。
一方で、前もっていろんな人から聞いていたので、後悔を回避できたこともあります。
この記事を読むと、あまり後悔することなく、自衛官を退職することができます。
自衛隊から転職、自衛官を退職したら後悔するか
結論は「人による」です。
私も自衛隊に勤めながら転職活動をしている時に「後悔しないかな…」と悩んでいました。
自衛隊から転職した先輩のなかには「転職して後悔している」といった人もいます。
一方で、転職先でものすごく楽しそうに働いている先輩もいます。
いろんなひとのお話を聞いていると、転職を後悔していないひとの共通点が見えてきました。
それは「あらかじめ後悔しそうなことをクリアにしていく」ことです。
人は見えないということに不安を覚え、その不安が少しでも実現すると後悔につながります。
自衛隊から転職して後悔しないためには、あらかじめ不安なことを払拭していきましょう。
ここからは自衛隊から転職した多くの人が後悔すること、そして私が実際に転職して後悔したこと紹介します。
自衛隊から転職、自衛官を退職して後悔すること
自衛隊から転職して「後悔した」という人に聞いてみると、大体共通することはこの5つです。
- 民間企業の仕事のスピード感
- 環境と雰囲気の違い
- 誇りがなくなる

でもこの3つ、よく考えたら前もってクリアできそうなことばかりです。
民間企業の仕事のスピード感
「民間企業の仕事のスピード感についていけない」、よく聞く話です。
私も転職したばかりの頃は、仕事の展開が早いなと感じていましたが、実は民間企業の仕事が早いわけではないんです。
民間企業の仕事が早いと錯覚する理由は、平社員でもある程度の決定権をもっているからです。
自衛官の場合は決裁区分があって、何かにつけて伺うことが多いですが、民間企業の場合は上司に諮る場面はそんなに多くありません。
なので、自分で決めて仕事を進めていく必要があります。
ほとんど場合は結果だけメールで報告です。
この自分で決めて仕事を進めていくスタイルに抵抗があるといつまでたってもスピードについていけません。
環境と雰囲気の違い
自衛官から民間へ転職したら、環境や雰囲気の違いで戸惑う人も多いようです。
どういうことかというと、民間企業は自分の仕事がしっかりとできる環境です。
裏を返せば、仕事以外のことにほとんど時間を割きません。
自衛官をしていると、自分の仕事以外にも時間を割かれることがあります。
朝礼や掃除、関係のない会議や研修、自分宛でない電話の対応など…
でも、これらはいい息抜きにもなるんですね。
この息抜きの場があまりないので、環境と雰囲気の違いに戸惑う人が多いんです。
誇りがなくなる
自衛隊で働いていると、良くも悪くも誇り高くなります。
民間企業へ転職すると、国家国民のための仕事はありません。
この「誇り」がなくなると、意外としんどいです。
当たり前ですが「利益」のための仕事になります。
この「誇り」ではなく、「利益」のための仕事に慣れずに戸惑う人も多いです。
実際に自衛隊から転職して後悔したか
結論からいうと、ほとんど後悔してません。
強いて言うなら通勤時間が長いことですかね。
では、なぜ全く後悔しなかったか?
まず、私は転職する前にあらかじめ自衛隊から転職したひとにヒアリングをしていたので、上に挙げた3つのことはクリアしていました。
さらにいうと民間企業に向いていたのでしょう。
どういうところが向いていたかというとこの3つです。
- 主体的に仕事をする
- 基本的に勉強が好き
- プライドにしがみつかない
この3つをクリアできている人は、典型的な自衛官タイプではないので、自衛隊では浮いてるかもしれませんね(笑)
自衛隊から転職しても大丈夫なタイプ:主体的に仕事をする
自衛官として勤務していると「指示待ち」が基本になってきます。
しかし、民間企業において指示待ちをしてしまう人は使い物になりません。
指示待ちをしていると、仕事のスピードについていけません。
私は幸いにも自衛隊で幹部という立場にあったので、逆に「指示待ち」に違和感を覚えていました。
常にどのすれば良いかと考えながら行動できる人は、民間企業に転職しても大丈夫でしょう。
自衛隊から転職しても大丈夫なタイプ:基本的に勉強が好き
自衛官は一般的な仕事のやり方とある程度の法律・規則を覚えてしまえば、業務をこなすことができます。
法律・規則はあまり変わることはないので、新たに勉強するというきっかけに乏しいです。
しかし、 民間企業には決まった仕事のやり方はほとんどありません。
業界にもよるかもしれませんが、仕事の中身も常に変化し続けます。
前回の仕事で通用した知識が次の仕事では時代遅れになっていることはよくあります。
勉強が好きで、自分の知識をアップデートできるタイプであることは、民間企業に転職したいのならば必須と言えます。
自衛隊から転職しても大丈夫なタイプ:プライドにしがみつかない
自衛官の方々は気づいていないかもしれませんが、ほとんどのひとはプライド高めです。
最近の災害などでの活躍ぶりがメディアに取り上げられることが多くなり、気づかないうちに自衛官としてのプライドが少なからず生まれています。
残念ながら民間企業に転職しながらもそのプライドから離れられないという人は、いつまでたっても仕事ができません。
よく「自衛官は民間企業で使えない」と言われる理由はここにあります。
民間企業に勤務する以上そのようなバックグラウンドはもう評価されるポイントではありません。
そんなくだらないプライドにしがみつくことなく、わからないことは積極的に質問し成長する姿勢を持つひとでなければ、 民間企業に転職しても厳しい結果になりますよ。
元自衛官が退職後に後悔すること|まとめ
以上が『元自衛官が退職後に後悔すること』です。
おさらいすると、まずは「あらかじめ後悔しそうなことをクリアにしていく」を頭に入れることです。
そして、「民間企業に向いているかどうか」をよく考えることです。
この記事を読んで、自衛隊を退職しても後悔しないと思った人は転職しましょう。
自衛隊からの転職は年齢を重ねるほど確実に不利になるので、早めの転職をおすすめします。

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