約12年間務めた陸上自衛隊幹部自衛官が退職した理由

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さて、今回は約12年間務めた幹部自衛官の話


私も自衛隊で働いていますが、このまま続けることに疑問を感じています。わびさびすとさんはどうして幹部自衛官をやめたんですか?



こういった質問にお答えします。
なお、現役自衛官向けの記事なので専門用語多めです。

この記事を読んでわかること

陸上自衛隊幹部自衛官の退職理由


この記事は幹部自衛官に関して多少批判的に書いていますが、私は今でも幹部自衛官であったことを誇りに思っています。

幹部自衛官としての経歴

幹部自衛官としての実態や退職理由の話をする前に、私の経歴について紹介します。

わびさびすとの歩み【幹部自衛官編】
  • 1年目
    幹部候補生学校

    意識高く、自学研鑽する日々。OCS成績:20/184

  • 2〜3年目
    小隊長、訓練幹部

    昼は野山を駆け回り、夜は机に向かう日々。BOC成績:8/18

  • 4〜7年目
    師団司令部

    0730登庁、2100退庁の日々。AOC成績:1/18

  • 8~9年目
    方面総監部

    0500登庁、2500退庁、土曜日出勤の日々。病院送り。

  • 10~12年目
    職種学校

    入隊以来、初めて平和な日々。今後のことを考えて退職へ

BOC( Basic Officer’s Course): 幹部初級課程、 職種の初級幹部として必要な知識及び技能を修得する課程
AOC( Advance Officer’s Course):幹部上級課程、 中級の指揮官及び幕僚等として必要な知識及び技能を修得する課程

経歴の半分が司令部か総監部勤務…
幹部自衛官として一番歩みたくないコースですね。
ちなみに英語課程入校などのご褒美は一切ありません。

勉強は好きなので成績は良いほうでした。
BOCで少し落ちたのは新婚生活を楽しんでいたからです。
AOCでは学校長賞をいただいています。

総監部勤務時の病院送りは上司からのパワハラ、モラハラによるもの
さらに過酷な勤務で平日は太陽を見ることがなかったですね。
人生で一番ツライ時期でしたよ。

職種学校での勤務は平和な日々
ただ時間ができるといろいろと考えてしまいます。

結果として、幹部自衛官12年目で退職しました。

約12年間務めた幹部自衛官の退職理由

私の幹部自衛官としての経歴を見たひとは、勤務がしんどくて退職したと思うでしょう。

どちらかというと、私の幹部自衛官としての経歴はどちらかというと不運なほうです。
4年目で司令部に勤務するひとは稀ですし、語学などの教育入校経験がない幹部自衛官も稀です。

でも、ただ激務が理由で退職したわけではありません。

結論から言うと家族を理由に退職しました。

幹部自衛官を続けることは、次の理由から家族にとって、そして自分にとって良くないと判断しました。

  • 残業や長期の不在が予想され、家族と過ごす時間が制限される。
  • 転勤が多く、妻や子どもの生活が安定しない。
  • 仕事にやりがいを感じず、疲弊している父親の姿を家族に見せたくない。

幹部自衛官に残業や長期の不在はつきものです。
方面総監部で勤務しているときは、寝ている家族にしか会うことができませんでした。
当時、子どもが生まれたばかり
赤ちゃんだった子どもと過ごすことなく、貴重な時間を失ってしまったのです。

また、転勤が多いのもネックでした。
幹部自衛官として勤務する12年間で8回の引越しを経験しました。
妻や子どもは土地に慣れ、友だちができた頃に引越し
子どもはまだ小さかったので影響は少なかったですが、妻は度重なる引越しに疲れていました。

最後は私自身の問題でもあるのですが、総監部で一度病院送りになって以降、仕事にやりがいを見出すことができなくなっていたのです。
職種学校での勤務はそれまでと比べると楽なものでした。
しかし、ただ惰性で仕事をこなしている感は否めず、無駄に疲れて帰宅する日々。
こんな父親の姿を家族に見せたくない…という想いから転職を決心するに至りました。

約12年間務めた陸上自衛隊幹部自衛官が退職した理由|まとめ

私は大学卒業後、福岡県久留米市にある陸上自衛隊幹部候補生学校の門をくぐりました。
「事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえること」を誓ったところから私の社会人生活は始まりました。

そのときから約12年間、国民の負託にこたえるために滅私奉公してまいりましたが、幹部自衛官としての生き方と父親としての生き方を両立させることができず、家族のために退職という道を選択しました。

幹部自衛官なら誰しもが聞いたことのある「使命感」という言葉
私の先輩は私に「使命感とは命の使い方」と教えてくれました。

幹部自衛官としての生き方に疑問を持っている人は、命の使い方を今一度考えてみてはいかがでしょうか?

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