「エンジニアって休日も勉強するって聞いたけど実際どうなの?」
「プライベートな時間はちゃんと確保したいけど周りと差ができないか心配」
このように思う方も多いのではないでしょうか。
エンジニアは技術が全てと考える人も少なくないため、休日に勉強するのが当たり前と思われているようです。
とは言ってもプライベートの時間も大切にしたいと思いますよね。そんな疑問を持っている方もこの記事を読むことで、下記のことがわかります。
今回は、エンジニアとして実際に業務している僕が「エンジニアは休日に勉強すべきか」という観点で、リアルな実態をお話していきます。
エンジニアでも休日に勉強する必要はなし

結論からお話すると、たとえエンジニアであっても休日に勉強をする必要はありません。
というのも、会社で必要なスキルは会社の業務時間中にできるようになるためです。むしろ、休日に勉強しないと業務がまともにこなせないなら、それは会社の責任です。
過去に「エンジニアは休日も勉強すべき」と話題になった株式会社AXIAの社長ブログでも下記のように書かれています。
仕事をこなしていくという観点から言えばプライベートでの勉強を一切やらなくても何とかなります。たとえ未経験で入社してきた人であってもそれくらいの教育は行っています。
引用元:エンジニアは業務時間外でも勉強するべきなのか|株式会社アクシア
基本的に業務をする上で必要なスキルは業務でつけるべきです。
では、実際に休日に学習しているエンジニアはどれほどいるのでしょうか。
休日の勉強時間は1週間あたり10時間以内が7割
ITエンジニア向けの学習サービスを提供しているギノ株式会社のアンケートによると、週に10時間以内しか勉強をしていない人が約7割という結果になりました。
ただし、このアンケートを掲載している記事を読んでみると、この数字はpaizaという学習サイトを利用しているユーザーにアンケートを取っているため、実態はもう少し勉強していない人が多いだろうと予想されていました。
僕もこの時間は少し多いという印象を受けます。前職の会社を考えても若手層はスキルが足りないため休日に学習している人も多かったですが、家庭がある30代以上の方は十分な学習時間を取れていなかったように思います。
1週間10時間という学習時間を長いと捉えるか短いと捉えるかはわかりませんが、極端に長い時間を学習にかけているわけではないことがわかります。
それでもエンジニアが休日に勉強した方がいい理由

7割の人が1週間で10時間以内ということは、1週間で10時間以上 勉強している人は他のエンジニアに差をつけることができるのです。
プライベートの時間を使ってでも勉強すべき理由は以下のとおりです。
- 給料が上がりやすくなる
- 重要な仕事を任せてもらいやすくなる
- 転職しやすくなる
給料が上がりやすくなる
勉強する「だけ」で給料は上がりませんが、勉強した結果の「スキル」や「アウトプット」が評価されやすくなり、結果給料が上がります。

勉強したかどうかで本当に評価って変わるの?
と思う人もいるかもしれませんが、僕は開発リーダーや新人エンジニアの育成もやった経験があるので分かりますが、一緒に仕事していればプライベートで勉強している人としていない人との差は一目瞭然です。
また、プライベートで勉強しない人には、業務上で必要なことは全て業務時間で教育しならないので、教育コストも上がります。
結局、企業は生み出した利益の一部を給料として社員に支払っているわけなので、教育コストの削減という点で会社の利益に貢献している人ほど給料が上がりやすいのは当然とも言えます。
重要な仕事を任せてもらいやすくなる
自分で勉強する人はどんどんスキルアップして、他のエンジニアとの成長スピードは比較にならないので、結果的に勉強している人ほど重要な仕事を任されやすくなります。
特に新卒エンジニアを多く採用している企業だと勉強している人としてない人の間の差が如実に現れます。入社前から働いた経験のある人は頭一つ抜きん出てますが、そうでなければ入社時点では同期は横並びです。
そこから出世する人・しない人の差を生む一つの要因として、勉強しているか・してないかが影響してくるのは言うまでもないでしょう。
転職・フリーランスがやりやすくなる
給料と同様ですが、休日に勉強していることが転職やフリーランスでの仕事の獲得しやすさに直結するわけではありません。
以前、フリーランスエンジニア向けの案件紹介サービスのMidworksで話を聞いてみましたが、エンジニアの案件紹介をする際に休日に学習しているかどうかは関係ないという話でした。
その当時、僕は休日の学習を通して、
- 新しい技術が扱えること
- エンジニアとしてLTなどでアウトプットしていること
- iOSのアプリをリリースしていること
といったアピールがどのような影響をもたらすかについて聞いてみましたが、「休日のアウトプットよりも実務経験が重視される」といったことを言われました。
とはいえ、勉強していることが別の会社では評価されるということは珍しくありません。
例えば転職サイトのGreenでは、下記のような求人があります。

この求人の一部を見ると下記のように要件が書いてあります。
必須要件:JavaScriptの開発経験1年
歓迎要件:React Nativeのモバイルアプリ開発経験
もしReact Nativeの実務経験がなくても、僕のように自己学習でアプリのリリースまで経験していると歓迎要件にも当てはまるため、採用される可能性がグッと上がるのです。
転職やフリーランスを目指してなくとも、副業で仕事が獲得できることもあり、どんどん面白い案件に携わることができるのです。
なお、おすすめの副業サイトは以下の記事で紹介しています。
» エンジニアが副業で使えるサイト・サービス7つ【経験年数別で解説】
エンジニアは休日に何を勉強するべきか?【個人的な見解】

ここまでは「エンジニアは休日に勉強すべきか」を紹介してきましたが、肝心の勉強内容は人によるとしか言いようがないところもあります。
今の会社で給料を上げることが目的なのであれば、業務に関連したことを勉強すべきです。
ただ、特に勉強したいことがないのであれば、ゼロからサービスをリリースしてみることをおすすめします。
たとえWeb系じゃないエンジニアだったとしても、何かしらのプロダクトの運営に携わっているはずです。であれば、そもそもサービスとはどういうふうに設計され、作られ、運用されるのか、その全体像を把握しておくことは俯瞰的な視野を養うことにつながります。
動画で学習するのもひとつの手
具体的な勉強方法としては、Udemyを使った動画学習が効果的です。
その中でも「2021年版 React Native, Firebase, Expo でアプリ開発をゼロから始めよう!」などの、ゼロからリリースまでを解説している動画をおすすめします。

他にも、Udemyには様々な動画があるので、自分の興味のある動画を探してみるといいでしょう。実際、エンジニアの中には、毎月1つはUdemyの講座をこなしてスキルアップしている人もいますよ。
まとめ|休日の勉強は将来の投資

ここまでの記事のポイントをまとめます。
- エンジニアでも週10時間以上勉強している人は約3割
- だからこそ勉強することで差をつけられる
- 休日の勉強が直接的に給料アップなどにつながるわけではない
- 結果的に給料アップや、転職・フリーランス案件の獲得・副業につながりやすい
つまるところ、休日の勉強は将来への投資になるのです。
- 副業で面白い案件に携わる
- 知識の幅を広げる
- 勉強会に参加する
など、学習を続けていると様々な経験を積むことができるのです。
ときには、思いがけずいい仕事の話が舞い込んでくることもあるので、これを期に勉強を始めてみるのもいいでしょう。