Webサイトの写経のやり方とレベル別のステップアップ方法を解説します

プログラミング勉強方法

Progateも終わったし、サイトの写経でもやってみるかな

という人も多いと思います。確かにWebサイトを写経することはスキルアップの近道です。

ただ、写経のやり方を丁寧に解説している記事がなかったので、現役エンジニアの僕がまとめてみました。

この記事を参考に、ぜひ実践してみてください。

写経の前に準備しておくこと

この記事で紹介する写経では、以下の条件を満たした方を対象としています。

  • Google Chromeのインストール
  • Visual Studio Codeなどのテキストエディタのインストール
  • HTML/CSS、jQuery(+ JavaScript)の知識(Progateを1回やったぐらいのレベル感)

Visual Studio Codeのインストールがまだの人は、以下のサイトからダウンローダーを入手できます。
https://code.visualstudio.com/

また、HTML/CSSやjQueryをProgateで勉強する手順については、別の記事にまとめているので、まだ学習できていない人は読んでみてください。

 

Webサイトの写経手順

手順は以下の5ステップです。

  1. 写経用のサイトを決める(この記事では架空の建設会社のサイトを例に紹介します)
  2. 写経用のフォルダと必要なファイルを作成する
  3. HTMLを書いていく
  4. 同時にCSSも書いていく
  5. HTML/CSSを書き終えたらJavaScriptをコピーする

詳しく解説していきます。

写経用のサイトを決める

今回は、だん@Web制作(@dan03301)さんが作成した架空の建設会社のサイトを題材にさせていただきました。サイト構成がシンプルで、模写には最適だと思ったからです。

自分で写経用のサイトを探すときは、Webサイト制作で参考になるようなサイトを集めているSANKOU!などを使うといいでしょう。

ただし、多くのサイトはWordPressで作られています。
WordPressで作られているサイトは、HTML/CSSやJavaScript以外にもWordPressの知識が必要なので、避けるようにしましょう。

WordPressで作られているかどうかは、ブラウザのディベロッパーツールを見れば分かります。
Google Chromeの場合、Macだとcommand + option + i、Windowsの場合だとF12で開けます。

ディベロッパーツールを開いたら、右のメニューで「Sources」を選択します。「wp-content」や「wp-includes」などのフォルダがあれば、そのサイトはWordPressで作成されています。

「wp-content」や「wp-includes」などがなければ、WordPressが使われていないサイトです。

写経用のフォルダと必要なファイルを作成する

「勉強用」など分かりやすい名前のフォルダを作成し、その中に

  • index.html
  • style.css
  • script.js
  • imageフォルダ

を作成します。

cssフォルダ、jsフォルダも作成し、

  • style.cssをcssフォルダに
  • script.jsをjsフォルダに

移動します。

 

また、「reset.css」をダウンロードしてcssフォルダに入れておきましょう。

「reset.css」とは、ブラウザごとにデフォルトで適応されているスタイルをリセットするためのものです。「reset.css」を読み込ませることで、ChromeやSafariなど、様々なブラウザで開いたときの表示の差をなくします(完全に差がなくなるわけではありませんが)。

「reset.css」のダウンロードのために、Chromeのディベロッパーツールを開きます。Macだとcommand + option + i、Windowsの場合だとF12で開けます。

メニューで「Sources」を選択し、「css」をクリックして「reset.css」を表示させます。そして「reset.css」の上で右クリックして「Save as…」を選択すればダウンロードできます。

 

さらに、画像ファイルはあらかじめダウンロードしておきましょう。

「img」をクリックすると、サイトで使用されている画像が一覧で表示されます。

さらに、ダウンロードしたい画像をダブルクリックします。右に画像が表示されるので、画像の上で右クリックして「Save image as…」を選択します。これで画像をダウンロードできます。

ダウンロードした画像は、imgフォルダに移動しておきましょう。

 

余談ですが、ディベロッパーツールは右側に表示させておくと便利です。

︙をクリックして「Dock side」で表示位置を変更できます。

HTMLを書いていく

ディベロッパーツールで、「Elements」を選択すればHTMLソースコードを見ることができます。

閉じられているところは、クリックすれば開けます。

 

もしくは、 Macだとcommand + option + u、Windowsの場合だとCtrl + uでHTMLソースコードを全て表示できます。

こうして表示したHTMLコードを「index.html」のファイルに写経していきましょう。

同時にCSSも書いていく

HTMLを写経するときには、ブロックごとに進めるようにしましょう。

架空の建設会社のサイトでは、大きく分けると以下のブロックに分かれています。

これらのブロックの中にもさらにブロックがありますが、一気にHTMLを書いてその後にCSSを書くよりかは、ブロックごとに進めたほうがやりやすいと思います。

そしてディベロッパーツールで、HTMLのコードごとに適応されているCSSを見ることができます。

HTMLのタグ一個ずつ、どんなCSSがかかっているのか、そのCSSはどんな意味があるのか、を確認しながら「sytle.css」のファイルに書いていきます。

CSSを追加したら、「index.html」のファイルをChromeにドラッグ&ドロップし、表示が変わったかを確認します。

さらにCSSを追加したときには、Macだとcommand + shift + r 、 Windowsの場合だとCtrl + Shift + rでページの再読み込みを行いましょう。

このようにして進めていきます。

HTML/CSSを書き終えたらjQueryやJavaScriptを追加する

CSSを書き終えたら次はjQueryやJavaScript、と行きたいのですが、架空の建設会社のサイトでは、jQueryやJavaScriptが使われていません…。

なので、写経用にスマホメニューをjQueryで開けるようなコードを用意しました。

架空の建設会社のサイトでは、スマホメニューが単なる画像で、クリックしても開けないのですが、jQueryを追加すれば以下のようにメニューを開けるようになります。

 

追加するコードを紹介します。

index.htmlの28行目、

<div class="header-icon"><img src="img/hamburger.svg" alt="ハンバーガーメニュー"></div>

を削除して、以下のコードを追加します。

<!-- スマホメニュー -->
<div class="sp_navi">
  <dl class="sp_navi_fixed_area">
    <dt>
      <a>
        <span></span>
        <span></span>
        <span></span>
      </a>
    </dt>
    <dd class="sp_navi_list">
      <ul>
        <li><a href="#">企業理念</a></li>
        <li><a href="#">施工事例</a></li>
        <li><a href="#">採用情報</a></li>
        <li><a href="#">お問い合わせ</a></li>
      </ul>
    </dd>
  </dl>
</div>

また、jQueryを適応させるために、</body>の直前に以下のコードを追加します。

<script src="https://code.jquery.com/jquery-1.12.4.min.js" integrity="sha256-ZosEbRLbNQzLpnKIkEdrPv7lOy9C27hHQ+Xp8a4MxAQ=" crossorigin="anonymous"></script>
<script type='text/javascript' src='js/script.js'></script>

 

style.cssには、以下を追加します。

/* スマホメニュー */
.sp_navi {
  display: none;
}

@media screen and (max-width: 960px) {
  .sp_navi,
  .sp_navi dt a,
  .sp_navi dt a span {
    display: block;
    position: absolute;
  }
  .sp_navi,
  .sp_navi dt a {
    width: 60px;
    height: 60px;
    right: 5px;
    z-index: 99;
    text-align: center;
  }
  .sp_navi {
    z-index: 99;
  }
  .sp_navi dt a {
    z-index: 999;
  }
  .sp_navi dt a span {
    background: #000;
    width: 26px;
    height: 1px;
    left: 16px;
    transition: all 0.4s;
    -webkit-transition: all 0.4s;
    -moz-transition: all 0.4s;
  }
  .sp_navi dt a span:nth-child(1) {
    top: 21px;
  }
  .sp_navi dt a span:nth-child(2) {
    margin-top: -1px;
    top: 50%;
  }
  .sp_navi dt a span:nth-child(3) {
    bottom: 21px;
  }
  .sp_navi dt a.active span:nth-child(1) {
    top: 22px;
    transform: translateY(8px) rotate(225deg);
  }
  .sp_navi dt a.active span:nth-child(2) {
    opacity: 0;
  }
  .sp_navi dt a.active span:nth-child(3) {
    transform: translateY(-8px) rotate(-225deg);
  }

  .sp_navi_list {
    position: fixed;
    z-index: 100;
    top: 0;
    right: -120%;
    width: 100%;
    height: 100vh;
    background: #fff;
    transition: all 0.6s;
  }
  .sp_navi_list.active {
    right: 0;
  }
  .sp_navi_list ul {
    position: absolute;
    z-index: 999;
    top:50%;
    left:50%;
    transform: translate(-50%,-50%);
  }
  .sp_navi_list li {
    list-style: none;
    text-align: center;
  }
  .sp_navi_list li a {
    color: #333;
    text-decoration: none;
    padding: 10px;
    display: block;
    text-transform: uppercase;
    letter-spacing: 0.1em;
    font-weight: bold;
  }
}

最後に、script.jsには以下を追加します。

/******************************
.sp_navi
******************************/
/* スマホメニューを開く */
$(function () {
  $('.sp_navi dt a').on('click', function () {
    $('.sp_navi_fixed_area').toggleClass('active');
    $(this).toggleClass('active');
    $('.sp_navi dd').toggleClass('active');
  });
});

/* スマホメニューのリンクをタップしたときにメニューを閉じる */
$(function () {
  $('.sp_navi dd a').on('click', function () {
    $('.sp_navi dt a').click(); // メニューを閉じる
  });
});

(参考記事)クリックしたらナビが右から左に出現 | 動くWebデザインアイディア帳

なお、ディベロッパーツールでスマホ表示にするには、スマホアイコンをクリックしてページを再読み込みさせます。

 

写経の後にやるべきこと(ステップアップ方法)

ここまではWebページの写経をメインに進めてきましたが、さらに一歩レベルアップを目指すのであれば自分でコードを編集をしてみましょう。

レベル1:コピーしたサイトを編集してみる

まずは、簡単な編集をやってみるといいでしょう。例えば

  • 背景色を変えてみる
  • メニューを追加してみる

などです。ちょっと簡単すぎるかもしれませんね。

レベル2:サイトにコードを追加してみる

次に、少し難し目の編集を加えてみましょう。例えば

  • お問い合わせフォーム(見た目だけ)を作ってみる
  • 「先頭に戻る」ボタンを作ってみる
  • ヘッダーをスクロールしても画面の一番上に表示するようにする
  • トップページの画像をスライドショーにする

などです。分からないところは調べながら進めていきましょう。

エンジニアとしてさらにステップアップしていくために

フロントエンドエンジニアを目指すならJavaScriptを、バックエンドエンジニアを目指すならPHPやRubyを学習しましょう。

本気でエンジニアを目指すならスクールを利用すべき

ここまでの内容を読んで、

プログラミングの勉強って大変そう…

と思った人もいるかもしれません。

実際、90%の人はプログラミング学習で挫折しているというデータがあります。

挫折しそうだと思った方はプログラミングスクールを利用してみるといいでしょう。

 

とはいえプログラミングスクールは価格が数十万円もするものが多く、少し手が出せない…と感じますよね。

しかし、良質なスクールほど未経験エンジニアを引き上げてくれる場所はありません。プログラミング学習で挫折するぐらいなら、お金を払ってでもスクールを利用する価値はあります。

中でも一番おすすめのスクールはtech boostです。

tech boostをおすすめする理由は以下のとおりです。

  • メンターは優秀な現役エンジニアのみ
  • オンラインでどこでも受講可能
  • 一人ひとりに最適な
  • キャリアサポートが充実している
    ※運営会社が人材紹介やフリーランス向けの案件紹介をやっているため

 

また、tech boostについて簡単にまとめると以下の通りです。

入会金219,780円(税込)~
受講料月額34,760円(税込)~
対応言語PHP、Ruby、JavaScript、Javaなど
学習内容基礎からオリジナルアプリ開発まで
学習形態オンライン or 通学(渋谷)
受講対象制限なし
学習期間3~12ヶ月

料金は少し高めですが、着実にスキルを身につけられるため、料金に見合ったリターンがあると言えます。

まずは無料相談会で、あなたに合った学習プランを提案してもらうといいでしょう。

詳しくは、以下の記事でも紹介しています。

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